◆【晩冬もきゅほわ温泉旅行】もきゅーがここにはごじっぴき。 -Opening-

※この企画は此処で“無謀企画”と呼ばれる、字面通りの無謀極まりないブツです。
※もう少し真っ当な表現をするならば所謂偽シナ。
※ＧＭ役が馬鹿の一つ覚えのように無謀に走り自重を捨てる企画とも言いますがorz

※さて前置きはこの位にして――只今より第３回無謀企画、発動。
※しかも今回は前後編。更に前編・後編とＧＭ役が変わります。まさかのコラボ実現！
※当方は前編担当。後編担当は渕埼先輩後ろ様。
※詳細等々は畳んであるので興味を持たれた方はずずいっと此の先へどうぞ。

【晩冬もきゅほわ温泉旅行】さあ、温泉に行こう （後編：渕埼先輩後ろ様企画記事）


※『前編』参加者募集＆プレイング提出〆切：2/15（火）　08:30

・プレイング提出方法：当記事コメント欄 or いちる（b17349）宛の手紙
・プレイング字数：６００文字（＝銀雨通常依頼方式）



――全ての始まりは、１本の電話。

「杏さん杏さん、運命予報士さん面倒事を頼まれて下さい」

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――緊急事態発生。至急集合を。


……確かそんな文言で能力者達は教室へ来た筈、だった。
しかしどう見ても何度見ても緊迫感皆無の教室内。
温かい紅茶と茶菓子を皆に配り、漸く予報士は口を開く。

「……まあ、ある意味では緊急事態です」

告げられた言葉の物騒さに相反する予報士の表情。
何とも和やかな笑みの運命予報士、堤典杏（つつみ　のりあ）。

「放置すれば一般人が大量に怪我するかもしれない、という意味においては緊急事態です。
ただ……皆様にとっては、人によっては夢の具現かもしれません」

実際自分も能力者だったら喜々として混ざりに行くでしょうね、と心底羨ましそうに告げて。
そして教卓の上に、白く丸くもふっとした物を置いた。

一見、縫いぐるみ。
白く丸くもふっとした手触りに違いない、縫いぐるみ。
どう見たってもきゅーとかきゅぴっとかいう鳴き声を上げてくれそうな、縫いぐるみ。
というかぶっちゃけ銀誓館の能力者にとっては御馴染み過ぎる何かを模した、縫いぐるみ。

「……モーラット？」

教室内の能力者達、何人かの声がハモった。
脱力したと思しき響きあり、期待に心躍らせる響きあり。

「モーラットです」

典杏が復唱した。
浮かべた笑顔を崩さぬままで。


運命予報士の堤典杏曰く顛末は、こう。
今回の舞台は、とある縫いぐるみ工場の在庫を仕舞っておく倉庫。
『倉庫内に作った覚えのない縫いぐるみがある気がする』
在庫確認に行った社員はそう上司に語ったそうな。
しかも数個ではなく、数十個位と。
白くて丸くてもふっとしてて可愛い声で鳴きそうな、謎の縫いぐるみが、と。
そんな事あるわけがないと食卓での笑い話として話した上司。
……が、上司の子供の顔色が微妙に変わる。
普通の子供なら聞き流したのだろうが、実はこの子、里帰りしてた銀誓館生。
一瞬で確信。

それ絶対に縫いぐるみじゃ御座いません、と。

情景としてはとんでもなく和むし、むしろ自ら飛び込みたいと切実に思った。切実に。
しかし……何分本人は大学受験真っ盛り。
泣く泣くモラダイブを諦めた。
そして親戚筋で銀誓館在籍中の運命予報士に後を御願いしますと声を掛けた、と……。


「……断腸の思いだったんだろうな」

ぽそりと呟く能力者。
モラ好きなら一度は夢見るかもしれない光景に立ち会えぬ悔しさは如何程か。
大学入試なんか爆発すればいいとか仰ってました、と後を御願いされたらしい典杏も頷き。

「それで、ですね。
皆様が向かう日に関して、工場には必ず『臨時休業日になって戴く』予定です。
場内の一般人は皆無、モーラットの群れを運び出す手筈も学園側と協議して調えます。
ですから――皆様がすべき事はひとつだけ」

ぴっ、と人差し指を立て。

「倉庫内の在庫への配慮も忘れずに、彼等と戯れつつ１匹残らず回収してきて下さいませ」

にわかに騒がしくなる教室内。
さあ如何にしてモラの群れに飛び込むか追っ掛けるか捕まえるかもふるか等々……
一応正確には妖獣対応依頼の筈が何処かピントのズレた相談が始まる。
まあ、対象となる妖獣がモラだから、モーラットだから仕方無い。
仕方無い、が。

「……問題は、交通の便なんですよね」

その工場は一寸交通機関の接続が厳しい立地。
最寄り駅から発着する路線バスは絶対的に本数が少ない上に、
朝と夕方は地元住民の足として大混雑が必至。
それでは足りぬと工場所持の送迎バスが休み無く最寄り駅とを往復している程であり、
そのバスが臨時休業で出ないとなると、最悪日帰りでは戻って来れない可能性も。
幸いこの地域は温泉が湧いている事で有名であり、駅周辺を中心に温泉旅館が点在。
この縫いぐるみ工場からさして遠くない場所にも幾つか旅館はあるようで、
一番遠い所とて子供の足でも半時間以内には辿り着ける筈だ。

「……何処かお宿を押さえておいた方がいいかもしれませんね……」

昨夏の猛暑の反動かと嘆きたくなる寒さも緩んできたこの頃、季節としても丁度良い。
都会とは切り離された環境でモラに癒された後、のんびり温泉を楽しむ１泊旅行。
能力者達も死と隣り合わせの日々を暫し忘れ、心身共にリフレッシュ出来るだろうか。

――そう思案し、典杏は持っていた周辺地域のガイドブックをぱらりと捲り始めたのだった。


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＜前半：モラモラモラモラ回収大作戦！＞

■目的：
　モラ総勢５０匹のお引っ越し手前まで完了させる
　（全て捕獲後は学園側の輸送担当に引き渡して終了）
■所要時間：
　無駄を徹底的に省くのなら半日あれば完遂出来る
　これ幸いと戯れて遊べば１日丸々使い切れる
■５０匹のモラ達：
　・例に漏れず好奇心いっぱい人懐っこい
　・そして盛大に群れてるので強気、かなり強気
　・だから普通の追いかけっこで済む筈が無い
　・むしろ能力者側が追いかけられっこ状態すらあり得る
　・モラの波にざっぱーん！と呑まれる可能性もあるよ
　・呑まれたってダメージは微々たる物だろうけどね！

■所持品（温泉経由者の荷物・貴重品等）：
　目的完遂迄は倉庫至近建物内の守衛室で一時保管
　典杏とＯＰの受験生が監視につく為動物も可
■車両等：
　輸送部隊車両の他に必要な場合、１台ならばレンタカー許可
　（普通免許・中型免許でＯＫな車両限定）
■依頼終了後：
　・温泉経由（後編も参加）：そのまま温泉宿へ移動、１泊
　・工場のみ（前編参加のみ）：輸送部隊に便乗か至近駅まで送迎

◆参加条件：
　・掛葉木いちる（b17349）／掛葉木はたる（b75297）のどちらかと面識がある方
　・後編担当ＧＭ様のキャラ、渕埼寅靖（b20320）氏より当企画を紹介された方

　・上記どちらか片方を満たした上で、プレイング提出〆切時点で『能力者』である事
　　（後編は引退済みの方でもＯＫです。但し前編は妖獣捕獲が絡む為能力者のみ可）
　※前編のみ・後編のみ参加も御気軽に。参加表明はそれぞれの企画記事にてどうぞ。
　※無謀企画初参加の方は『前編参加』が後編参加の条件となります。詳細は後編にて。
　　（渕埼先輩側から直に後編参加の御誘いがあった方、及びひのわ団員様方を除く）

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もう本当に懲りろ自重しろ頸動脈斬られろ、的突っ込みは聞かない聞こえｎ（ＺＡＰ

……という訳でコラボ無謀企画前編担当ＧＭですこんばんは。
必要な情報等は全部載せた筈ですが疑問・質問等は御気軽にどうぞ。
相談とかプレイング提出等は全部この記事で一括です。ＰＣ／ＰＬ楽な方で発言を。

因みに当方の双子と渕埼先輩は参加者確定です。前編・後編共に。
前編の方に典杏（予報士）とＯＰで語られた受験生が顔を出しますが後編は不在。