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@ PBW(Play By Web) "SilverRain" & "PSYCHIC HEARTS"
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「……まんまるですねぇ、お月さま」
「? ああ、本当だ。満月だったんだな、今日」
「今日は文月の十五日だとかれんだーに書いてあったです」
「……旧暦の、な。実際は8月14日だけど」
「でも満月はかならず十五日で、新月は朔日になるなのですよ」

「……太陰暦では、な。なあ、昨日はたから太陰暦と太陽暦の話されてたよな?」
「たいいんれきとたいようれき……聞いたような気がします、たぶん」
「気がします、じゃ明日以降一寸困るぞ本当に。今の世界は太陽暦で動いてるのに」
「うぅー……」
「1ヶ月が30日前後で動くのは太陰太陽暦――旧暦と変わらないけど、さ。
まあ現状旧暦に約1ヶ月足せば大体近似値になるから……後は慣れるしかないな」
「うー、じゃあかれんだーの大きな数字を今日の日付だと思っていればいいですか?」
「そうなる、かな。旧暦を大きな字で載せるカレンダーは稀だから」

「――で、“稚都世(ちとせ)”。明日鎌倉に持っていく荷物の準備は済んだのか?」
「出来ましたですっ。オレの荷物はかーとひとつぶんだけですもん」
「確かに此処で増えたとはいえ、元が元だったしそれ位でしかないもんな……」
「お守りと扇と、着ていたすいかんだけが遠い昔から持ってたオレのものだったですし」
「……そう、だな。――だけど明日から目一杯増えるから毎日片付けが必要だぞ?」


明日には、鎌倉へ。
盂蘭盆会に合わせて久々にはたと実家に戻ったら……一寸大変な事になってしまった。
とはいえ、この結果は思った程悪くは無い、とは、思う。多分。きっと。……多分。

……養子だから血の繋がらぬ義理の、とはいえ弟が出来るなんて想像の外、だよな……。
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去年はあんなに遅かったのに、今年は早々に梅雨入りとの報道。
まあ梅雨というより、どう見ても暴風雨なんだけど。

台風1号っていつの間にか発生していつの間にか消える物じゃなかったっけ。
だけど、今年は記憶に無い荒ぶり方をしていた気がする。
ついでに今日温帯低気圧に変わった2号も中々酷い暴れ方をしていたような。
……流石に、これは世界結界の影響とは別なんだろうけれど。

下手に暑いより雨が降っている間の方が、俺の場合は心身共に楽な筈なのに。
何故か、此処最近ずっと眠りが浅い。
行き掛けの駄賃とばかりに開いたドアから文旦飴の箱をはたに投げ込まれた位なので、
見て分かる位に顔色も良くないのかもしれない。
心配心配と口煩い割に一定ラインを超えると途端に無言なのははたの悪い癖だよな……。
……俺自身は鏡に映る自分の姿に何も変化が無いようにしか見えないのに。
(しかしこの文旦飴を一体何処で買ってきたのか。確かに好きな物のひとつではあるけどさ)


溜め息ひとつ。
前期中間が終われば修学旅行なのに、何処へ行きたいとも思い付かない。
屋外部分の多いGTで雨が降る中暴れてでも来れば少しは気が晴れるだろうか……。
「……突然無茶言って悪かった、夏来」
「偽身符そこらで、無茶も、何も。一応何枚か作っては、あるから」
「助かるよ、ありがとう。……今回結局はたまで巻き込んだからな……」
「何か、あったのか? 喧嘩、とか?」
「……今現在全く文字の類が認識出来ない状況で自分じゃ切符すら取れずで」
「あ、そっか。カラスのお茶の、代償だったっけ」
「そう。無事に帰れたのを安堵したのもつかの間、明日の事すっかり忘れてた、と」
「本当に、御疲れ様。でも、その状態で新幹線とかバスとか、平気なの?」
「……レコーダの録音機能で必要な情報全部吹き込んで貰った」
「徹底してる、な……流石というか、何というか」


あの場所にはもう居ないのだと、分かってはいても。
既に新しい生命、新しい存在で生きているんだって分かってはいても。

……祥月命日位は、偲んだっていいだろう……?



2月28日だけは。
鎌倉を離れて。


――君の眠る標佇む、寒梅寺へ。
(久々にすすすす、とシーツお化け登場)


(「やあおかえり。……そして何かなその恰好は」)

――ああ、これ?
素行不良に見せる為の服とか小物とか。さっき強化不良転がしてきたとこ。
そんなに殴り倒すチャンスは無いかなと思ってたら集団の半分には手を出してたらしくて。
……うん、まあそのまま天竜まで倒されてるとは思わなかったけどスッキリはした。

(「……余程溜まってたのかフラストレーション」)

まあ、な。
流石に一般人にまで被害が、なんて事は余り宜しくないしさ。
一般人からしたら何の変哲も無い普通の毎日こそ壊されて欲しくないもの、だろう?

(「なるほど。……しかし、後5人だっけ?」)

ナチュラルに元凶忘れてるぞ元凶を。ジャック含めてあと6人だよ。ビーストは5人でも。

(「……今度は誰が来るかねぇ」)

さあ、ね。
どうせやる事は殆ど一緒だし。

……それよりもこの一件のせいで菓房の荷物移動する時間無くて突貫だよ今からorz



※御疲れ様でした天竜頭蓋、そしてきっと近日こんにちはですか誘森菓子子23歳。
※さて12月になると言う事は冬の菓房御引越し。
※キャンパスが変わった今年は遠古鴫の端っこで祈菓こっそり販売という事に。
※一寸新しい祈菓案も練りたいし他のネタ出しも必要だし大変な日々の始まりか……。
俺の中の自戒のひとつ。
私情で誰かを巻き込まない事。
私情で感情を曝さない事。

分かってはいるんだ。
……分かってはいるんだけど。


今回、ばかりは。

――人様の誕生日という場だって事に平身低頭しつつ一寸従弟に牙剥いてくる。
……気温、上がらない日ばかり。

そのせいかほんの少しだけ風邪っぽい症状が続いている。
症状といっても朝の間だけ微熱がある程度。
後ろにはた乗っけて自転車飛ばす間に何ともなくなるから、風邪ではないのかもしれない。
……2人乗り自転車のお陰で微妙に持久力上がり出した気がしないでもないけど。

このまま梅雨に入っちゃうんだろうか。
雨が続くようになったら流石に2人乗りにはならない筈だけどね。
去年まで同様、レインコート羽織って俺ひとり飛ばす事になるんじゃないかと。
うん、幾ら何でも一緒にレインコート片手に無茶をする姉では無い、筈……。
真夜中の屋上。
暗闇を吹き抜けていく風。

「――Ignition」

異能を封じる鍵より解放される、力。
此の身に宿る力は、揺らぎ続ける水と、留まらぬ風。

傍に置いていた、借りて来たメダリオンに触れる。
詠唱調律車両で行われた実験の結果、英霊を此の身に降ろす事が可能だと判明した。
……何処かの無謀に過ぎる従弟が実験に参加したと聞いた時は気が気じゃ無かったが。
無事で良かったと、思ったのは、又別の話。


今、此の時を以て此処に迎えるは、その生涯を水に慈しまれた英霊。
それはもしかしたら……遠い昔の世に生きていた『矧』の誰かなのかもしれない。
遠い遠い昔の、俺の祖先かもしれない。
水に慈しまれ水を操り、『矧』の宿業を胸に宿し禍津と相対した祖先なのかも、しれない。

――例え此の世が如何に裂け綻びようとも、繋ぎ止めろ。

それが、『矧』を『矧』たらしめる唯一無二の宿業。
……そして、俺が俺自身の夢を叶える為に此の世で足掻く為の、導。
宗主の座なんて真っ平御免だと盛大に言い放った手前……立ち止まる訳にもいかない。
俺の大事な人達の願いが全て叶う世界の為に。
……全て叶った後の、俺自身の願いの為に。


「――Revelation!!」


……それはもうひとつの、“起動宣言”。

(すすすす、とシーツお化けが接近)

……あ、久々のお化け。一月半振りか?

(「結局桜は見に行けずか」)

あー……まあ、それはしょうがないさ。戦争前で結局慌しかったし。
で、こんな夜中にどうしたのさ。

(「なに、3年経てば色々変わるもんだと感嘆してる所だ。周囲漂ってただけだが」)

……中身は殆ど変わってねえと思うけどな。記憶取り戻した位で。
ああ、まあ、でも……確かに、学生証の写真結構別人に見えるような気がしないでも。

(「相変わらず童顔なのは褒めればいいのか慰めればいいのか」)

これでも充分父さん側に寄って来た方だと思うんだけど。
……大学生になったらもう少し変わるかもしれないし、のんびり待つさ。

……4月にしては、冬の様な気温の日が多い。
そのせいなのか分からないが、去年まではもう散り切った後の桜が未だ舞う日々。
春の花が咲く通学路を自転車で飛ばして行くのは去年までと同じ。

だけど、高校部に上がった事で、変化は沢山。
「……何で夏の時に覚醒してくれなかったのかなその異能」
「そんな事言われたってどうしようもないわよ」


双姉が来た。鎌倉に。
予定前倒しで戦争に間に合うように来たのは覚悟してた事だからもういい。
口を滑らせた俺が10割悪いし、言って聞く人間じゃないのは生まれた頃から分かってる。

問題は……この、現状。

一番危険の無さそうなGTを選んで2人で軽くウォーミングアップする事にしたのだが、
今現在、双姉ことはたの周囲に舞い散るのは枯れ葉でも雨でも雪でも無く。

燐光を放つ白い花弁。
薔薇のようでもあり、桜のようでもあり、雛菊のようでもあり。
しかしどれとて、本当の花弁ではありえない。燐光放つ時点で普通じゃない。

「……よりによって白燐奏甲かよ……」
「私も驚いたわよ。射手の魔法陣尽きてどうしようと思ったら花弁召喚してるんだもの」
「魔道書の回転動力炉係数と相性悪いのにな、白燐。今は箒だからいいけど」
「まあね……でも生まれついたものだし悩むより使いこなす方が進歩に繋がるわ」

「……両親の異能片方ずつ継いだ事になるのか、結局」
「……そういえばそういう事になるのかしら。いち、最初のバイトは符術だったんだっけ?」
「そう。符術でいた期間相当短いけど。……年末年始後にシルフに変えといてよかった」

「別にダブってても弊害無いでしょ?」


「……弊害は無くても落ち着かないから。主に俺が」


弟としての意地か、先達としての意地か、それとも男としての意地か。
……はは。どれだとしても中々情けない理由にしか聞こえないのは何故なんだろう。
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ブログ説明等は此方に。
又、以下に関しても詳細あり。
 ・謎のシーツお化け
 ・【綴込待ログ】
 ・題字前の◆と◇と@

【綴込待ログ:無謀4→各種SS。】

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