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光振り撒いて、天に座す。
――その光は、憎悪凝る廃墟にも等しく。
街を包む真夜中の闇。
ぽつりぽつりぽつり、灯る街灯。
遠くで瞬く、色とりどりのネオン。
矢のように飛び去っていく、車のライト。
全てが一瞬で、視界から消え去っていく。
痛む程に鋭く凍えるような、それでも暦の上では余寒の、更夜の空気。
ぐんぐん上がる速度とは対照的に、どんどん静かになっていく鼓動。
悴む手に、まだ微かに残っていた感覚でハンドルを再度握り締めて。
ただひたすらに、真夜中の風に乗って。
……クリスマスも確かにそうだけれど。
何よりこの季節はどの店も棚の上が派手になる。
どれも綺麗な、空の箱とリボンと包装紙。
幾らかの手順で見栄えのする物が出来る、材料が詰まった箱。
茶や白系統が全てを埋めるかのように写真が偏って見える、抜粋レシピ。
そして、完成品が封じ込められリボンが結ばれた箱や袋。
――さてと、今年はどうしよう。
――向こうに居た頃はクラスの皆で食べられるようなの持ってったけど。
そんな事を本屋の前で考え込んでいたら、携帯のライトが光った。
エメラルドグリーンに近い緑色の着信ライト。
……最近設定したその色は、しかし着実にお目見え回数が増えている。
『赤レンガ倉庫前のスケートリンク、一緒に行かねぇ? コーチ兼任だとありがたいなー』
……本当に元気だね、本当に変わってないや。
いや、もう猫被りしなくてもいい環境に来たせいか、知ってる以上に元気に見える。
銀誓館の制服着てる“彼”を見た時は本気で驚いたけど……
知らず小さく息を吐き、返すメールは北風に乗って。
『盛大に転んで生傷増やしても、責任取らないからね?』
……屋上の片隅、寒風吹き抜ける中に一人。
教室の授業は偽身符に任せ(……とても不本意だけど)、一人空を眺める。
乾き切った空気は容赦無く喉を渇かしていくけれど、
それでも屋上に一人残って。
迷う事は、真実に近付く手段だと、分かっているけど。
立て続けの出来事に、迷いを通り越して自己嫌悪の域まで達した気がする。
……時間をください。
その暖かい手に、笑顔で応えるには、まだ遠過ぎて。
誰に何を言われようとあれは逆鱗だと譲るつもり全く無しの後ろですこんばんは。
そして柿坂八鹿絵師様、いつも格好良過ぎな絵を描いて戴き本当に感謝です。
FLは公休奪い取った日に必ず……必ずっ。
感謝の前置きより話題180度転換、真夜中に呟く雪の子忍者ギャルソン(orパティシエ)話。
……新年早々校門にでらい掲示貼り出す銀誓館は真面目に恐ろしや。
私自身も軽くパニック起こしたが、『彼』の被ったダメージは想像に余りあるさな……
……電話の向こう、未だ明るさは見えないが幾分落ち着いた声。
普段と比べれば全く元気の無い声ではあるけれど。
それでも昨日よりは本当にマシだと、思う。
「ええ、分かったわ。父さん達に伝えておく。他に何か、伝言は?」
少し躊躇うような間の後、余裕があれば蕎麦を分けて欲しい、と向こうは告げる。
返上で鎌倉に戻ったから食べ損ねちゃって、と。
……伝えようものなら蕎麦どころか餅やら新巻鮭やら山程詰め込む気がするわ。
あの両親なら、いやもとい、この家族ならやりかねない。
それから幾許か話をして、電話を切った。
……ああ、何て怒涛なの。
去年分かたれた道は、何処まで開いたというの。
私と彼は、同じ日に生まれて育ったのに。
旧年は本当に、多方面で関わった皆様にお世話になりました。
場所によっては雪が舞い、又は強風が吹き、又は初日が輝いた一年の初め。
楽しい学び舎たる銀誓館と銀誓館を取り巻く世界がどう動くかは分かりませんが、
いちると後ろ共々、今年も宜しくお願い致します。
【詠唱兵器】
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【銀誓館学園 生徒総覧】
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>【掛葉木・いちる】
又、以下に関しても詳細あり。
・謎のシーツお化け
・【綴込待ログ】
・題字前の◆と◇と@
【綴込待ログ:無謀4→各種SS。】
※出現率レアモン並Messe-Adress
【swallowedge∬live.jp】
(∬は@に変更のこと)
※週1確認するか否のTwitter
【https://twitter.com/n_suou】
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