◇梅の香は春風を呼び招く

梅が終われば桃に桜、と春の樹の花は繋がっていく。
小さな別れと出合いの予感を伴って。

もうそんな季節なのかと、時の流れる速さを想う。

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■菓房備考録

そろそろ彷徨菓房は春のお引越し。花の満ちる場所へ。
場所は完全創作描写になるので似たような場所が実在しても見なかったふりで。
後は春の祈菓を幾つか入荷予定。虹雪メレンゲは初夏過ぎたら暫しお休み。湿気は敵だ。
さて茶通か葛桜か花煎餅か、って思いつくのが和系統ばかりなのは如何なものか。



■春の女神は寿ぎ歌う　永久咲き誇れと恋い歌う

……どうやらリアル以上に銀誓館学園内が春めいてきた気がしないでもない昨今。
ひまつぶの先輩方の中にも比翼の幸福を手にした方々がちらほらと。
どうか皆様、尽きぬ幸福と共にあります事を。

さて何処ぞの童顔少年の場合、この季節は違う方向に意識が向いてしまう。
冬の終わりに限って元気を無くしたかと思えば何も言わず一人何処かへと行ってしまう。
故郷で起きた哀しい事件の顛末を思い出してしまうので泣き顔見せたくない為らしいが、
春でも夏でも秋でもなく、冬の終わりにだけ訪ねる故郷のとある場所へ一人で。

……事件の影響で大転換した性格が今の明朗な彼だと言っても説得力０ではあるけれど。
遠い昔は料理以外の興味の向き所が無い冷めた子供だったと、誰が信じてくれようか。



■ネタだけは際限なく湧いて出るが

実現に回せる時間というものが足りなさ過ぎる。風邪ダウンもあったし……

舞台は明治の開国が歴史上程激しくなく緩やかにのんびりと進行したらしいパラレル日本。
街行く人は洋服より着物というか変則和服というかのが多い世界。
そして忘却期の終焉は開国とほぼ同時に訪れていて、対ゴースト機関も秘密裏に結成。
詠唱兵器片手に似非和服の少年少女が闇を駆け抜ける……
……という仮装ネタ（つまり美術室系）とかな。何をする気なんだ自分。