Lettera ad arcobaleno

……あれから、もう７年。

風景が目まぐるしく変わった所もあれば、全く変わらない所もある。
そんな中で今まで何故かあの日だけは、いつも雨が降った。
７年前のあの日を繰り返すように、暗い空から降り注いで。

だけど、今年は。
……晴れたんだよ。７年ぶりに。
だからいつものクッキー、濡れずに届いたよな？

毎年あの交差点も見てるけど、澱み残る心も感じない。
……この期に及んで現れるなよ？この手で祓うとか絶対嫌だからな。



また逢えるのがいつになるかは分からない。
ほんの数日先かもしれないし、何十年も後かもしれない。
だけどそれまで、待っててくれる？

天に架かる虹の橋の向こうで、くなと一緒に。

……待ってて、くれるよね？



 

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おはようございます後ろです。
突然ですが暫くアンオフィ寸前のＳＳが続きますと予告したり。

当時小学校１年だったいちるの過去。
７年前の性格大転換の理由と、７年後に知る真相。

全篇通していちるの雰囲気が黒かったり罵詈雑言吐いたり冷淡な言動ばかりだったり、
彼の一人称が殆ど俺一色になったり等々今と凄まじくかけ離れる可能性がある為、
いちるのイメージ崩れるから見たくない等の方は回れ右推奨で。

ＳＴ画面の口調が『イグニッション時』→『死を覚悟した時』への変化もＳＳ関連。
物理的な死だけではなく、感情の死、関係の死、平穏安寧の死……
あらゆる方面においての死や消滅を予感した時に零れ出る大転換以前の口調。