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@ PBW(Play By Web) "SilverRain" & "PSYCHIC HEARTS"
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(スケッチブックを抱えたシーツお化けが近付いてくる)

(数歩手前ですっと止まったお化けはスケッチブックを捲った)

(其処には 「――あの童顔忍者栗鼠のある意味レアな言動が見れた」 と書かれている)



(……と、何かの気配を察したか全力逃亡を図るお化け)


(「コノヤロ何吹聴して回ってんだ流石に蹴るぞこのお化けー!!」という声が近付いてきた)

(……心なしか、声の主の顔が赤い気がする)








--------
鎌倉のとある場所に佇む隠れ家的創作トラットリア“Natale”。
アットホームな雰囲気と良心的価格設定、そして数々の創作料理が人気の店。
特に此処最近はドルチェ、つまりデザート狙いの客が増えているという噂。

そんな“Natale”の恒例行事は季節のイベント毎の店外販売。
聖夜に限っては徒歩自転車バイクに車……と各種交通手段での配送も行っているが、
今回のイベント販売は店外販売のみ。
この季節毎年売り子は寒さとの戦いだったが、今年は意外過ぎる暖かさ。
それでも強風は差し障ると午前中だけは店の中で商品を広げていたのだが……

「……何か、去年よりお客さんの数が多い気がする」

大盛況の客足をレジで捌きつつ、長身童顔の少年はぽつり呟いた。
記憶との比較だから正確性は定かではないが、それでもこの人波は去年以上。
しかも、時間経過と共に増える客にはある共通点があり……

(……それにしても、銀誓館の制服が妙に目に付くような、気がする)

周辺の学校とは一線を画した制服デザインでも(一般人に)有名な銀誓館学園、
人込みの中でも銀誓館の制服、特に高等部在籍と思われる制服が異様に目立つ。
……土曜日なのに、だ。

「……あ、そっか。校舎解放してるんだっけ」

そういえば、と少年は思い出す。
だとすれば確かに、この銀誓館生徒と思われる客足の多さにも合点がいく。
しかし、しかしそうだとしても、だ。

(でも此処、どのキャンパスからも微妙な距離だった筈なんだけど……)

当日滑り込み購入の当ての1つとはいえ、やっぱりこの客足は異様だった。
しかも高級ショコラティエみたいな豪華な品とか色とりどりの品とかを扱ってるわけでもない。
トラットリアの手作りトリュフとかガトーショコラとか、そういう物なわけで……

「へーい、昼から限定でバイトしに来たぜー。何すりゃいいよ、いち?」
「とりあえず暫くレジ変わって。厨房の手伝いしてくる本気で足りなくなってきた」

先祖帰りか日本人離れした従弟にレジ傍を譲り、少年はエプロン片手に駆け出した。



……時計が22時を回る頃、漸く少年は自室のベッドに倒れ込んだ。
あれから販売終了まで厨房に篭りっきりで、その上ディナータイムの手伝いもと駆け回っていた為に昼食も夕食もまともに摂った記憶が無かった。
一応ココア缶と魔法瓶と淡い水色のマグだけは部屋にあるが、今は動く気力も無く。

何故あれだけ銀誓館の客が多かったのかは今さっき判明した。
……どうやら配布したチラシに『銀誓館の学生は全品5%引き!』とか書かれてた為で。
あれの考案者が伯父なのか伯母なのか他の人かは分からないが、そりゃ混雑するわけだ。

「……疲れた」

ギャルソン服のまま暫く転がっていたが、皺がつくと困る事に思い当たりむくりと起き上がる。
カフスに手を掛けようとして、ふと机の上の何かに気が付いた。

栗鼠の縫いぐるみの傍に、白い箱。

朝着替えて部屋を出た時には、机の上は縫いぐるみだけだった筈だった。

「……実家からかな。でも何か届くって話は無かった筈、だけど……」

首を傾げて箱を手に取った。大きさの割に意外と軽い。箱を開いて覗き込んで……



……見えた白い何かから連想した『とんでもない可能性』に慌てて中身を引っ張り出した。
普段から想像出来ないような声を上げていた事に、少年は果たして気付いていたかどうか。




「……良かった……本物じゃなかった」

安堵の溜息と共に、床に糸が切れたマリオネットの如くへたり込んだ。『それ』を抱えたまま。
差し込む月光に、腕の中できらりと『それ』の何かが煌く。

白くて丸くてふわもこした、能力者にとってとても身近なある可愛らしい存在。
もきゅ、きゅぴーと鳴くその存在を模して作られた、悪戯好きを思わせる表情の縫いぐるみ。
――その手に、六花を携えて。



……心の奥底で凝っていた夜闇が、淡く解けていく様な気がした。

--------

Q.文中の『普段から想像出来ないような声』(及び台詞)とは如何なるものか。
A.好き勝手に想像してみると面白楽しいと思います(と残して逃亡)。

Q.では彼の脳裏を掠めた『とんでもない可能性』とは何ぞや。
A.……多分今浮かんでる想像の通りなんじゃないかと。

こんばんは後ろです。バレンタイン参加したかったが曜日が悪かった……くぅ。
色々やりたい事はあったのに彷徨菓房に滑り込みでチョコ置くのが後ろ的限界でした。
なので仕事前にも拘らずこっそりこんな事してみる。ゴメン従弟よ姿だけ借りた。

因みにあのショコラショー用コインチョコはホワイトデーまでの限定品。一応は。
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