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@ PBW(Play By Web) "SilverRain" & "PSYCHIC HEARTS"
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……やっぱり馬鹿ネタの方が先に終わった辺り色々とダメかもしれない。
その割に終わってみたら馬鹿どころかシリアスじゃねーかコレ的展開と化した気が。

・時間軸は本編の1日前
・本編未読了でも多分平気、だとは思いたいorz (所々本編情報が混ざる可能性あり)
・一貫していちると関係の非常に深い、とある人間の視点
・タパス:スペイン料理での『前菜・おつまみ』(小皿料理なので様々な味が楽しめる)
・でもこの余話の中だと完全に『小皿料理』を指してたりするという



――2009.02.27


「……昨日過ぎたばっかな感じなのにもうこの季節か。時の流れは早過ぎるぜ」

書類を纏める合間に机の上のカレンダーを見遣る。
今日と明日に別の印が付く2月。

「去年通りなら今日来て明日とんぼ返りかね」

……とっ捕まえるなら今日、それも今行動を起こさないと逃げられる。
外見だけでなく中身も共通点だらけの奴相手に油断は出来ん。
そんな事考えながらペン先で今日の日付を突っつく様に一寸不審がってる同僚が。

「さっきから何してますか先生」
「んー、どうすれば逃げ場を一気に潰してとっ捕まえられるか真剣に検討中です」
「とっ捕まえって穏やかじゃ無いな。一体相手は誰なんです、うちの児童?」
「俺に中身も外見もよく似た御歳14歳の悪ガキ」
「……とりあえずあの子は悪ガキじゃなかったと思うのは自分だけですかね」
「生徒児童として見りゃマトモでも親からしたら素敵な悪ガキだ、ホント俺の分身だわあれ」

あー、そうだ彼は奴の担任した事あったっけな。此処来る前に。
……教師に隠してる箇所だけ妙に曲がってるっつー悪癖まで継がんでもなぁ、ホントに。

こっそり携帯取り出して暫し弄る。

『ひなは兎も角はたるにバラされたくなきゃ万代口に出頭しろ、晩飯奢る』

……送っといて思うが何この脅迫文。あ、返信来た。

『感付いてる節あるから別に』

コノヤロ、ある意味予想通りの文面寄越しやがった。しかも即答。

『俺が飯奢ろうっつー機会は殆ど無えんだから有難く戴け、タパスどうよタパス』

にべも無いぶった切りは想定内、というわけで釣り針つけて送り返す。
……お、即答無いって事は迷ってやがる。逃げ場潰すか。

『OKタパス確定。無国籍創作のいい店知ってるから7時厳守で万代口な』

……奴が自分の外から来る流れにすこぶる弱い部分克服せん限り俺の勝ち。
さて7時着に間に合うように俺も準備始めるか。



「このドラ猫親父」
「残念でした俺にとっちゃ褒め言葉です猫だから」
「……ちぇ」

……逢わない間に又語彙が面倒な方向に広がってないかこの14歳。開口一番ソレか。
帽子の下から睨まれてるようだがこの程度の敵意に怯む程柔な人生送ってないぞ俺。
お前みたいに保護して貰える上に戦い方叩き込んでくれる学校なんぞ無かった世代、
今でも別の意味でアレだが“神下(かみもと)修平”だった頃は尚更だ。
まあ、婿入り前後に俺の家も実は異能系譜でしたっつー衝撃の事実も発覚したがな。
同じ市内に何でそんな系譜の家が幾つも転がってんだよと……忍者に神職に武道家に。

「正月の時も思ったが逢う度にへろへろ伸びてるのは誰の血なんだか」
「180超えてる父さんに言われたくないし蓮伯父さん達見る限り両方の血でしょ」
「そんなハイブリッド高身長の割に中身と顔は変化の兆し無しか」
「……母さんに喧嘩売るのと同義だって分かってるよね、顔の方は」
「ひなの場合は雰囲気と立居振舞いでどうだってなるがお前は色々と無理がある」
「……悪かったな暁降の自覚ゼロで」
「今はゼロで構わん、子供らしくテストに泣きつつ走り回ってろ。何の為の銀誓館だ」


道行く人等に聞き咎められない程度の声量と話題でうだうだしつつ歩く事十分弱、
横道入り込んだビルの隙間にひっそり佇む目的地。
看板代わりのドリームキャッチャーが掛けられた硝子ドアは今日も細工が目に眩しい。

「ちーす、稼ぎ時の週末だってのに2人分も席捻じ込んで貰って申し訳無い」
「お前さんの頼みなら断れんよ、まあ半貸切でこれから喧しくなるんは我慢願うがね」
「それは重々承知の上なんでお気遣い無く。決闘始まったら流石に逃げますが」
「……決闘て何、決闘て」
「ある意味此処の名物だから期待しとけ。――マスター、タパス五輪の酒抜きで」

俺とマスターとの間での会話に混じる(飲食店に縁遠そうな)不穏な単語に反応したか、
露骨に『一寸待て其処の小学校教諭』的表情を浮かべる息子の視線は知らん振り。
職場から一歩外に出たら俺は只の30代野郎でお前の親父でしかないわけで……

「うわ、見た事ある人来てると思ったらマジで掛センセじゃないすか!?」

……うわー、嫌な予感ー。
今更赤の他人装うのは無理と諦めドリンクメニュー越しに声の主確認。ち、案の定。

「学校の外で先生と呼ぶな、つかお前の担任だったのは遥か彼方レベルに昔だ」
「でもセンセなのは変わんないすよ、小1ん時の担任て結構記憶に残るもんだしー」
「俺だって記憶にがっつり残ってるわ、新任早々問題児の巣窟引いちまって」

……しかも娘息子が生まれたのまで同じ年だったから尚更だ畜生。
当時御歳7歳だった問題児軍団の一員も今じゃ大学3年、時が経つのは早過ぎるぜ。
しかもこの店のバイトにいる元問題児はこいつだけじゃねえという嫌な偶然。
……あー、又対面から『本当に専攻国語なのかこの教諭』的視線。
とりあえず専攻と普段の言動はバッサリ切り離せ、俺に品行方正貫ける根性は無え。

「それはさておき本来の仕事に戻って貰おうか。俺はジャスミン茶、いちるは?」
「……ブラストレモネードが凄い気になる」
「あー、それ中々凶悪だがお前なら平気だ。ヤバけりゃ後で他の頼んどけ」
「了解」
「つー事でホットのジャスミン茶とブラスト頼む。アイスの茶持ってくるとか悪戯無しな」
「んじゃ秘密裏に酒っ気混ぜて出すのは?」
「却下。さっさと仕事に戻れ」
「へーい。……そーいや凄ぇ気になってたんだけどさ掛センセ」
「聞くだけ聞くが何だ」
「学院付属中2年の掛葉木って女の子、センセの縁者さんで間違い無いすか?」
「……その娘が黒髪で藍色の瞳なら残念だが好みのタイプ等聞かれても知らんぞ」
「え、何で聞く前に質問知ってんの!? まさか狙……ゴメンナサイユルシテクダサイ」
「……父さん、元教え子の人に凄まじく大人気無い事するの止めようさ」
「……悪い芽は即摘め、を実践して何が悪い」


数分後、テーブルに敷き詰められる色鮮やかな皿達。
マスターお任せの他に追加注文自由自在が売りのタパス五輪の名に違わぬ光景。
酒抜きでと頼めばつまみ系よりもしっかり料理系が多くなる心遣いも嬉しい。
因みに酸味が中々凶悪なブラストレモネード、やっぱりいちるの敵じゃ無かった模様。
眉一つ動かさず口にしてる様子見て奴が驚愕してた。そりゃビビるさ、俺とて同じだ。
そうして近況話しつつ皿突っつく間に広間で半貸切の宴が始まり店内が騒がしくなる。

「……そろそろ頃合いだな。今なら誰もこっちの話なんぞ聞きゃしないし」
「やっぱりね……父さん騒がしい場所余り好きじゃないのに変だと思ってた」
「普通の店のBGMじゃ完全に掻き消せねえしな。“昔”も相談に此処使ってた位だ」
「……隠れ蓑?」
「そーいう事さ。“アレな話題で相談する”リスクってのを減らす為の対策って奴」
「でも今平気なの? この店内に禍津が混じってるって可能性は」
「ゼロ。厨房のコックから合図が無いから」
「……今何て」
「此処のコック俺の知人でゾンハンだから混ざってりゃ即座に分かるって寸法」

頼んでないのに黄桃ムース出て来たら覚悟しとけ、と前置きして。

「春からお前も中3、て事は普通なら高校受験とやらを意識し出す頃なわけだ。
進路だの何だの、果ては自分の未来と向き合う時期に入る。
まあ当家の14歳達に関してはそう心配する問題じゃないんで親として楽だが。
……本題は別のとこ」

そう、何で今日お前が鎌倉じゃなく此処にいるのか、とかな。
その言葉でほんの少し、対面の顔色が薄くなる。

「正確には明日、だろうけどさ。
……途中で耳塞いでも剥ぐからな、未来ついでに過去にも向き合って貰う。
逃げる心算なら四川麻婆追加して食い切ってからにしろ」

「……話す中に嘘混ぜるなら父さんがブラスト追加して飲み干す位してね」

「ホラ吹く必要が何処にある。……まあ整合性歪んだら自己補完頼む。
俺の話は2つ。微妙に軽い方から。
……あの頃俺も妙にピリピリしてたろ。お前達に怒鳴りかけてひなに説教されたり」
「……初めて母さんの笑顔が怖いと思った瞬間だった」
「……その恐怖は兎も角、連日イラついてたのには一応理由があってな。
俺の職場の学区も含めあの辺で螺子の歪んだ馬っ鹿野郎が出没しやがってた。
所謂、変質者って奴。性質悪い事に見せる触る通り越して攫うレベルのが。
俺的に最も性質が悪かったのは……人間だったって事さ。迂闊に殴れねえ。
警察と協力して地区回覧板で注意呼び掛けてたが被害多くて胃痛が止まらんでさ、
ホントいっそ殺っちまえば楽になるかと真面目に考えた位だった。教師なのにな。
だけどある日を境にぱったりと被害が消えた。嘘みたいに」
「その馬鹿が警察に捕まった、とか?」
「いや、捕まらんかったさ……最期まで。死んだのさ、呆気無く。衝突事故で」
「……ねえ父さん、まさか」
「その“まさか”で何を想像してるのか不安が過ぎるが。誓って俺は何も」
「違うそっちじゃない! ……そっちじゃない。まさか、“7年前の明日”……?」
「否定してやりたいが、御名答。あの事故の加害者で死者の一人さ」
「……」
「だけど死体には不可解な点て奴が、な。矧の方から情報流して貰ったんだが」
「……今色々考えたら負けなフレーズが混じってた気がしたんだけど」
「矧だから、で納得しとけ。世界結界と同じだ。
んで、奴の身体だが全身ズッタズタはいいとして首にどう見ても、な跡があったとさ。
絶対これどう見ても再現するのに縄とか紐とか鞭とか必要だよねって跡が」
「……その車に、それ相応の物は?」
「探したけどゼロ。ガムテープの残骸はあったらしいがな。
ついでにブレーキ踏んだ形跡も無し。それっぽい跡は現場に無かったとさ。
もっと奇怪だったのは、血だ。普通全身グシャっといったら周囲血塗れだろ?
でも奴の車内にも死体にも血は然程無かった。大人1人分にゃ到底足りやしない。
……もうお前にも答えの在り処が見えるな?」
「……加害者は事故の直前、瀕死の状態か既に死んでた。窒息と失血で」
「ああ、不可解な点はまさにソレだ。じゃあ、そうなった可能性のある理由は?」
「首を絞められ、血を啜られた……リビングデッドか、リリスに」
「俺も同意見だな。相当量とはいえ血だけで済んだ事考えると、まだリリス優勢か」
「リビングデッドだとそこまでいったら完全に食べそうだし」
「ついでにあの変態だと子供じゃなきゃ食指動かなかっただろうしな……」
「……その辺りは考えたくないよ、出来れば」
「俺だって嫌だ、魔弾術士に死人嗅ぎは出来ん。……此処までが、1つ目」

微妙に軽い側の割に長い話になった気はする。
……だがこの後に比べれば。

「2つ目。実はあの車、事故直前に俺は見てる」
「……一寸、待って」
「まあ正確には見てた、だがな。恨み激しい変態野郎の車だと知ったのは事故後だ」
「いや一寸待って、何でどうして」
「知るか理由なんぞ。俺の方は風邪薬買いに行ってたんだよ漢方薬局まで」
「風邪薬?」
「昼休みに電話で調合頼んで夕方取りに行くって約束してたの。結局俺の薬になったが」
「……ごめんなさいそれ僕の薬だったんだっけ」
「ま、その辺は結果オーライ。で、奴の車が発車する直前にかち遭ったと」
「それで?」
「発車の瞬間助手席から転がり落ちてきた人間がいた。無理矢理逃げようとしてる感じに」
「……子供?」
「大人で女性。結構細身の長い黒髪で清楚な服。若くて美人の範疇。
恋人同士の喧嘩の延長かと思ったんだが……だが運転手があのロリ変態なわけでな?」
「……死因以上に訳が分からない」
「だろうよ、俺だって分からんかった。自分の中で結論組み上がるまでな。
で、痴話喧嘩だと結論付けて職場戻ったら立て続けに事故の一報、はたるからの電話だ。
……風邪引いて家でぶっ倒れてた奴が何で外にいて病院運ばれてんだ馬鹿かちびすけ、
目が覚めたら説教2時間じゃ終わらせんぞと軽く半切れしつつ病院に行ったと」

……あ、額押さえて視線が違う方漂ってる。こいつパラレル想像して後悔したな多分。

「コラ明後日から戻って来い。……で、病院着いてお前引き取る時に見たんだよ」
「何を?」
「“彼女”を」
「……その、女性を?」
「そ。目撃時と服装は違ってたが間違い無い。ただな、とんでもない事にな……」

……それが櫻井先生だったとか何て嫌がらせだと。

「……嘘、だろ!?」
「だから俺がホラ吹く理由が無えと。流石にこの辺の記憶は正確だぞ誓って」
「……何、で」
「まがりなりにも講師してたんだ、変質者の情報も頭に入ってた筈だ」
「……」
「とどめに彼女の辞校の日、蛇付きの本性発動されて魔弾掠らせたが逃げられましたとさ」
「掠ら……魔弾!? 街のど真ん中で!!?」
「人目の付かない裏手だったよ。こっちも無傷じゃ済まなくて片腕包帯ぐる巻きな羽目に」
「嘘、だ……いや、待って確か……待って、終業式の日、父さん包帯巻いて帰って来てた」
「ん、憶えてたのか?」
「……変だと、思って。小学校の終業式で何すれば包帯巻かれる怪我をって、はたと」
「確かひなが『終業式後に舞台の演壇と喧嘩して負けたとの情報ですっ!』とか言ってたろ」
「……言ってた。それ聞いたはたが『息子以上のドジっ子もどうだろう』って呟いてたよ」
「うわ、何その言われ様……今何か心臓にグサリと刺さった感触が」
「その程度で心臓にダメージ受けてたら未来どうするんだよ父さん。……そう、か」

ぞわり、と背筋に冷たい感覚が走った。
目を伏せたいちるの儚げな表情と周囲の空気が相反したものと化している。
一種の殺気にも似たそれは、だが俺の予想に反し不意に掻き消えた。

「……父さん、当日の事件前までに変態のやらかした被害未遂ぽい情報あった?」
「被害未遂? あー、朝っぱらから学院付属小の児童に手を出しやがったって朝礼で」
「朝一番の後は? 特に昼から夕方挟んで事故直前までは?」

……昼以降、なぁ。
昼休みに漢方薬局に電話して午後の授業終わらせて薬引き取りに行って、
戻って暫くしたら事故のニュースで騒ぎになってはたるから電話が来て病院行って、
夜中に突然絶叫したかと思えば気絶したこいつに付きっきりで朝になって、
寝不足堪えて出勤して何とか教師としての役目を果たして帰……いや、待て?

「……翌日の朝礼だ。お前の学校の児童が車に連れ込まれそうになったって話が」
「時間は?」
「夕方前。単独で帰ってたら腕掴まれて引き摺られたって」
「その子の学年は?」
「んー……力的に抵抗出来ないわ証言曖昧だわで、確か低学年だな」

「……繋がった」

ぽつり、一言だけあいつは呟いた。
何が、と訊ね返そうとしたその瞬間、広間からの歓声が店内を蹂躙し尽くし支配する。

「畜生タイムアップかよ!? 始めやがったな決闘!」

……こうなったらもう喧し過ぎて話も出来ん、今の俺の声も届いてるかどうか。
つかそれ以前に対面のいちるは耳塞いだまま硬直してる。まあ不意打ちでアレはな……

「……何、あれ」
「決闘」
「はい?」
「だから決闘。デュエルタパスっつーメニューがあるんだ、所謂ロシアンルーレット的な」
「……それだけで、あんな、耳劈くような?」
「混じってるハズレが災害級だから。ブラストや四川麻婆なんかホント可愛い位の」

……多分今のは共倒れしたな、当人達には悪いが一番盛り上がるんだよ結果的に。
ロシアンルーレットと違ってハズレが2つ混じってるが故の悲劇とも喜劇とも言う。

「センセー、デュエルやろうぜデュエル! フレーバー決めるのセンセでいいからさー」
「嫌だね何こっち来てんだ、つかお前仕事はどうした仕事は?」
「パーティー参加者兼スタッフ兼ウェイターなんで」
「うわ最悪。関係無い卓で普通のタパス突っついてる客巻き込むとかどんな神経だ」
「いや普通のお客さんなら声掛けませんて。センセだから是非に御招待をと?」
「半分酔ってやがるなテメエ……」

まあいい、一寸痛い目見て貰う機会が欲しかった所だ。教師としてじゃなく、先達として。

「普段ならアレだが今日が週末だって事に感謝して後悔しろ。……“シュガー”、異存は?」

俺の決闘受諾を意味する返答に広間が大いに沸く。……問題児大集合か、今夜は。
『いや色々と一寸待って!』と思しき表情のいちるにニヤリと笑ってみせた。凄え意地悪く。



「俺があんなガキ共に大概負けるわけねえんだよ、親父の雄姿目に焼き付けとけ」





--------

……これだけ啖呵切っといて負けてたら色々最高だろうが、
この人の事だからきっと大人気無く完全勝利をもぎ取ってくるとしか思えない。
そんな小学校教諭で双子の父親、掛葉木修平視点の補足篇。
展開リンクはハネコマ(@すばせか)の口癖……と書いて分かる人がいるかどうか。
因みにラテン語で『今を楽しめ』。

『ホラ吹く(嘘吐く)理由が無い』を強調したり『整合性歪んだら自己補完を』と言ったり、
何より口調や語彙、思考が教師(と人の親)としては些か若過ぎる印象の彼。
……この奇妙な若さや整合性云々は、見えざる狂気が齎した彼の症状なのかもしれない。
双子が生まれた年(1994年)に初任という台詞から大学に入学したのは逆算で1990年。
『此処(下越)や神奈川にいた頃の(修平達の)暴れ仲間にモラ連れがいた』(本編4話)や、
『同じ市内に異能系譜転がり過ぎ(≒掛葉木と神下の家が同じ市内)』辺りから、
神奈川にいたのは大学進学の4年間、という推測が出来る。
また『此処や神奈川に~』という表記順から高校在籍時には既に覚醒していた可能性も。


……とアンオフィ甚だしい推測の群れはさておきデュエルタパスのネタへ。
勿論創作ネタなので万が一実在したら逃げる気満々。

「普段ならアレだが今日が週末だって事に感謝して後悔しろ。……“シュガー”、異存は?」

フレーバーは其方が決めていい、と言った元教え子への修平の返答がコレ。
“シュガー”がフレーバー、つまり災害級ハズレの中身は“甘味”でという指定に。
塩味なら“ソルト”、酸味なら“ビネガー”、苦味なら“コーヒー”なんだとか。
更に激辛なら“カイエン”、アルコール度数なら“スピリタス”だが滅多に指定されない。
因みにシュガー、一番穏やかそうに見えて実は一番とんでもない代物。

大体は縦5×横5=25個の同一タパスと2色の目印を何組か用意。
相手に食べさせたいタパスに自分の目印を置き、両方決まったら2人同時に食べる。
先にハズレを引かされたら負けで、セーフだったら又目印を置き、の繰り返し。
但し紛れ込んだハズレは25個中2個なので共倒れ(両方ハズレ)も発生し易い。
更に2順目以降、指定出来るのは既にある自分の目印が縦列にも横列にも無い場所限定。

○ ○ ○ ○ ○     ○ × ○ ○ ○     ○ × ○ ○ ×
○ ● ○ ○ ○     × × × × ×     × × × × ×
○ ○ ○ ○ ○     ○ × ○ ○ ○     ○ × ○ ○ ×
○ ○ ○ ○ ○     ○ × ○ ○ ○     ○ × ○ ○ ×
○ ○ ○ ○ ○     ○ × ○ ○ ●     × × × × ×

……図解するとこんな感じ。左から右へいくにつれ置けない場所(×)がどんどん増える。
(某ゲームの大会ではボンバーマンルールと呼ばれたり。元ネタ勿論ボンバーマン)
ハズレを引かないと5順目で全部置けなくなるが、そうなったら目印全部撤去して再開。

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