呪縛を壊せ。木端微塵に。……必ずや。

どんな言葉も厭なフラグにしかならないから。
だから何も言わずに行ってきます。



戻ったら。
何処かに遊びに行こう、と。
誘いたい人が、いるから。
……何かこれも、フラグっぽくて凄く辛い。


俺の大事な人達への想いに籠る、心に燈る暖かさを封じ込んで。
この一日だけは、暁降月主の業と共に。



――業の名は『冷酷』。青白く熱の無い月光を纏い。



※11/30　22:25　初期“準”稿Ｕｐ（脳内把握事項混じりの為初期稿ですらない出来）
※12/1　00:30　初期稿Ｕｐ（幾らかマシに）
※12/1　01:10　修正１稿Ｕｐ（戦闘不能者の最後方退避追加・表現簡素化・誤字修正）
※12/1　23:30　修正２稿Ｕｐ（表現ブラッシュアップ。何処まで追加挿せるか勝負）
※12/2　01:25　修正３稿Ｕｐ（細部肉付け・後は心の勝負）＆感情活性、戦友統一。

非現実は絶望に、絶望は狂気に、狂気は原初に。

……血液が沸騰するという、感覚。
真っ白な頭が単一の感情で埋め尽くされていく、感覚。

１５年生きてきて、多分、初めての感覚。
そして、初めての感情。

鮮やか過ぎる緋色の感情は、緩やかに青く薄く冷たく色変わりしていく。




……ふざけんな、畜生。

六つ片の白花、嵐を翔けろ。

「……もう晴れてきたんだ」

風はまだ残っているけど、雨の音が聞こえなくなっていた。
台風はどうやら鎌倉を通り過ぎたらしい。

「本当の嵐はこれからだけどな」

あの台風すら尻尾巻いて逃げ出しそうな、無慈悲な常世の嵐は近い。


椅子の上の大きな栗鼠とモーラットの縫いぐるみにもう一度だけ触れて、
散らばっていた色鉛筆を銀の立葵咲く筆入れに仕舞って、
夏のあの日の集合写真を入れた写真立てを机の上に置いて。



――さあ、後は常世の嵐を完膚無く叩き潰すだけ。



※10/8　20:40　初期稿Ｕｐ
※10/8　21:40　修正１稿Ｕｐ（隊列削除・心得部分強化）
※10/9　00:00　修正２稿Ｕｐ（アビ変更及び関連部分追加）
※10/9　00:13　修正３稿Ｕｐ（修正２稿の文章として妙な部分修正）　感情は『戦友』統一。

其の白は無垢に非ず、常世の標。

右手に構えた那由他の血糊を振り払う。
呼吸を整え、眼前を見据える。

自分の動きが、恐ろしい程に淀みが無くなってきているのが分かる。
薄暗い閉鎖空間の中、響く幽かな音にすら瞬時に反応出来る。
水霧と白燐の蛍火の力を借りて出遭った禍津を片っ端から刺し貫き続ける。



三途の六文銭も死出の帷子も要らない、黄泉津比良坂を登る気も更々無い。
必ず帰るって約束を違えるわけにはいかない。

……俺の代わりは誰もいない、という言葉を切実に感じるのは今が初めてだよ。
罵倒や罵詈雑言なら甘んじられても泣かれるのだけは……絶対厭だ。

古より呼ばわる声、水底に待つモノ。

……【前記事】が煩雑になってきたので新頁用意＠臨海学校海底決戦。

出発直前まで上方浮上措置。


※8/12　03:00～06:00は無情の月次メンテ予定。プレ送信に注意！！※



8/12　00:30
提出稿レベルの体裁整え完了。兎も角送信、班員感情活性済。
8/11　22:30
草稿（仮プレ未満）殴り書き一部up。以降随時絶賛更新中。

……三度目は海の底。

乱数の記された紙が、手の中でくしゃりという音を立てた。

……実際、貼り出された結果にこの数字があるとは思ってなかった。
あの夾竹桃の海岸より戻ってからそう日数も経って無い。
運命の糸は、その前の糸との間が長ければ長い程、繋がり易くなる。
多分……僕はギリギリで繋がったんだろう。
あの蜘蛛の糸の物語のように。


だけど。
繋がった以上は。



……水練忍者として生きる全てを懸けて。

久方振りの越後の夜。

鎌倉に来るまでは毎年のように訪れた夏の祭り。
そういえば、銀誓館に入ってからは初めてのような気がする。

……毎年のように臨海学校がとんでもない状況になってたせいでもあるけど。
今年もきっと房総沖のドラゴントライアングル確定だしね！
どうしてそういう世界結界に喧嘩するネタを校長先生に言っちゃうんだよあの人は！！
絶対に校長先生其処に決めちゃうじゃんかー……orz


……気を取り直して。
故郷の南、大輪の花火に湧く長岡に行ってくる。

……後は時間との戦い。

（――付箋メモが所狭しと貼られた紙。字に滲むは躊躇いと焦燥と）

毒に託された、迷える望み。

僕と姉のはたるは二卵性の双子。
性別も違うし、目や髪の色も顔立ちも違う。勿論性格も。

はたは澄ました顔して大胆豪快な言動に出る事など冗談抜きで茶飯事、
それでいて外見は大人びた御嬢様という色々間違った構造をしてる。
悪戯男子集団相手に一人で完全勝利やらかした時は本気で逃げたかった。
生まれる性別互いに間違えたんじゃないかって周囲に本当によく言われたよ。
俺の方が女々しいし凹むし騙され易いし未だに勝ってるの身長位しか……

……思わず俺って口走る程忘れたい事でもあるんだろうか僕。

でも向こうさえ居なければ……と思った記憶は無い。昔も今も。
両親以上に一番近い家族だし、互いに全てが異なる事が重要だと思ってる。
二卵性の、男女の双子で生まれたから言える事なのかもしれないけど。
もしはたが僕と瓜二つの男の子として生まれていたとしたら、
又は僕の方がはたと瓜二つの女の子として生まれていたとしたら、
……今と同じように、互いの存在を尊重出来るだろうか。
鏡を見るかのようなもう一人の存在を、疎ましく思ってしまうのだろうか。

臨海学校、準備万端？

……ええと、荷物はこっち。明日着る服はこっち。

必要な物は全部詰めたし、打ち合わせもしたし、後は明日になるのを待つだけかな？


あ、忘れてた……臨海学校の行動予定表、クルーザー乗る前に提出するんだった！

（学園へ提出する行動予定表をダッシュで埋め始める）