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@ PBW(Play By Web) "SilverRain" & "PSYCHIC HEARTS"
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「……あれ、此のテキストファイル作ったの自分か?」 (頭の茹だった馬鹿の図)

今迄のSS群・連作SS群から派生する記憶に無い散文がフォルダ内に増えてきた為、
幾つかを大修正(加筆削除諸々orz)した上で密かに御蔵出しを画策したとも言う。
又は色々と情勢が変化した為に一から書き直しになった部分の初稿等も。


――だが一番最後に無謀4の草稿案抱き合わせだけど! (つける薬の無い大馬鹿の図)





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“真夏夜に舞えGhost Dance!! -17- 改定前初稿”

※竜三角海底決戦が成功していたら(双弟が重傷にならなければ)こうなった初稿版。
※まあ 何と言うか 双弟が 黒い。


一真にはああ言ったものの、出来る事ならば呼び寄せたくはなかった。
全て話せば何も言わず弟は来るだろう。
むしろ「今迄どうして黙ってた!?」と詰問するに違いない。
それでも巻き込むのは嫌だった。
その為何かいい言葉と理由が思い付かないか考え考え家に戻ってきたのだが。

「へーい、はたちゃんお久しゅうに」

先を越された、と思った。
そうでなければ鎌倉にいる筈の従弟が此処にいる理由にならない。

「お久し振りね、彩(あや)君。それにしてもどうして此処に?」
「あー、編入先が銀誓館て事はまだしも能力者やってバレた時から散々言われとってさー。
能力者イコール矧の中枢入り確定なんやから宗家に正式に挨拶しよれって」

丁度ええから尭矧一格衆代行で顔見せに来たんよ、と笑う。

「当代一格衆も大変ね。……で、その『丁度ええから』というのは」

どういう事なのかしらと問いかけたその時、背後で障子戸がガタリと鳴る。
夏の夕暮れに相応しくない、零度の気配と共に。

「話がある、離れへ来い。……彩晴も一緒に」

半ば命令じみた一言だけ告げて去っていく足音。

「……今帰って来たばかりなんだけど逃げて良いかしら」
「気持ちは分からんでもないが逃げんで下さい」
「だってあれ怒り通り越してるじゃない」

マジ切れモードの弟を相手にする位なら地獄の責め苦の方がまだ楽だ。
満面の笑みの母親が怖いと言った彼と同じく、ああなった弟が姉として一番怖い。

「逃げんといて。今回ばかりは。――俺等の命日かかっとるさに」
「……命日?」
「命日。……このままじゃ俺等の命はこの夏限りや」


彩晴の言葉が腑に落ちないまま離れの戸を開く。
中にいたのは、夜闇を溶かし込んだような藍色袴姿のいちる。
前に見た時より髪の毛が短く揃えられている事と、
細いを通り越して華奢な銀青フレームの眼鏡をしているのは別にどうだっていいが、
その身に纏うは見紛う事無き暁降月主の正装。

――ああ、これはマジ切れレベルすら生温いかもしれない。

彼がわざわざこの衣装に着替えて自分を待っていただけに。

「私も今から薄紅装束着替えてきた方がいいかしら」
「その時間があると思うならな」
「無いわね、どう見ても。火にガソリン注ぐむ危険な趣味はお持ちじゃないわ」
「ガソリン通り越してダイナマイト叩き込んでる風にしか見えねえけど?」
「……いち、はたちゃん、ソコで火花飛ばさんでくれる?」

殺し合い勃発の様相を呈してきた空気をとりあえず和らがせよう断ち切ろうと考えたか、
彩晴が口を挟むも余り目に見えた効果は望めそうに無い。

「ダイナマイトなら点火しちゃえば全ておしまいよね、なら何の為に帰って来たのよ」
「……そうやって“俺には何も喋らずに死んだ”ってわけか、おめでたい御姉様だ」
「――ええい、いちは一呼吸分だけでええから黙れ!
はたちゃんもいちいち茶々入れられん!」

諦めて声を荒げた従弟の表情にも当然笑みは無く。
滅多な事では怒りの表情を見せない彼の変貌に一瞬言葉を失うはたる。

「――未来視による運命予報が出た」

一切の感情が排された弟の声。

「パーティー当日、ゴースト集団が講堂を襲撃して百人単位で人が死ぬ。
……俺もはたも、彩晴も、一真も、そして多分七宮寺さんって人も」
「……何ですって?」
「冗談抜きでマジな話。しかも予報士が首座連の子なんやとさ」
「嘘だと思うなら宗主に聞けばいい。多分予報士から全部話は通ってる筈だ」

そうでなきゃ宍矧に俺の携帯教える筈が無いからな、と。

「……矧の者じゃなく銀誓館の能力者としてカタを付けろという解釈で俺は取った。
未来改変は俺達の手で成し遂げろってな」
「尭矧とてコレ知っとんのは俺だけや。伊予の親父達にゃ何も連絡行ってへん」
「但し既に犠牲者は出てる。そこに百人足されるか否かは俺達次第」

矢継ぎ早に放たれる惨劇の未来。
しかし、ふと違和感を覚えて問いかけるはたる。

「……ねえいち、何で理紗さんの事知ってるの」
「一真に聞いた。――つまり全部筒抜け」
「……そう、なるほどね」
「だからって一真に報復考えたら例えはたでも蹴るぞ」
「蹴る通り越して心臓刺されそうだから嫌よ」
「だからはたちゃん茶々入れられん!」
「茶々じゃないわ、本気で言ってる」

彼女の藍色の瞳の中に、ちらりと焔が揺れる。

「……私が下手打ったって事でしょ、今回の事態は。
妙なゴースト騒動なんかにいちも彩君も巻き込むのが嫌だから全部黙ってたら、
運命予報で予知される程のとんでもない真実が隠れてたわけよね?」

※以下17~18へ続く。真正面から火花散らすのと電話越しとではどちらが怖いのか。

-.-.-.-.-.-.-.-

“無い無い尽くしはあり得ない”

※一番早くてもHtD-β(一真の述懐)以降の何時かだと思われる、双弟と一真の会話。


昔々、怜と出会う前。
一真や篤輝や千奈ちゃん結ちゃん、何よりはたとの関わり合いすら辛かった事がある。
どうして俺に関わるのか、と。
異能隠蔽に必死で何の愛想も反応も配慮も無い、別に今存在が消えても何の障りも無い、
無い無いだらけの俺にどうして近付いてきて手を引っ張ってって笑いかけるのか。
本当に苦痛でしかなかった。
……少し前に、それを全て正直に白状した上で、一真に聞いてみた。

『――はぁ?いちが無い無いだらけ? 何冗談ぶちかましてんのお前』
「……そうか冗談に聞こえるか。だったらこの電話切った後番号消去して着信拒否する」
『本気かよ。ならさぁ、無い無いだらけならあの百面相は全部タダの反射反応だったのか?』
「……百、面、相……?」
『表情より言葉に本当の感情乗せるはーちゃんと逆でいちの場合表情見れば言葉要らん。
愛想と配慮ゼロだったのは認めるけど反応に関しては顔見たら何感じてるか丸分かりだし。
多分俺だけじゃなくて篤輝や結に千奈都もやっぱりそうなんじゃねぇかと思うけど』
「……」
『成瀬が死んだ後のお前だと愛想は8割増し位にはなったけどな。配慮は5割増し位で』
「……何その微妙に中途半端な増加具合」
「ああ、そこは今思えば“陰”なんじゃねぇかな。ちと上手くは説明し辛いけど。
ん、何と言うか愛想と配慮が増えたのと逆に百面相が70面相位になったってか、そういう」
「……表情が無くなる事があったって事か?」
『時々だけどな。言葉と表情が噛み合ってないって事が少しずつ増えてった。
会話内容だけ聞けば楽しんでる筈なのに顔見たら本当にそうなのか分かんねぇ、って。
――今はそうでもねぇけど。昔に近いな、顔見れば大体分かる。丸分かりじゃねぇけどさ』

-.-.-.-.-.-.-.-

“星海の畔の双つ業”

※2010年の四月馬鹿SS最後の断章、“あなたが希うからこそ”の後日譚。
※渕埼先輩側四月馬鹿SS最終章の更に後の時間軸を想定。刻時の少女と未来の渡し守。


「――良かったわね。名前は思い出せずとも、大事な人に再び逢えて」

こくこく、と未だ赤みを帯びた瞳ながらも嬉しげな表情で頷く黒兎の耳の少女。
黒兎の耳が、銀の髪がふわふわと揺れる。
彼女にとっての大事な人は、かつて彼女の使役主だった。かつて存在した過去で。
しかし、今は使役主でも無いし能力者ですらない。そういう現在に改変された。
改変したのは、彼女自身。
彼女自身が全てを――大事な人に関わる全ての記憶と縁とを、代償として。

……私は、その人の名前を『勿論』知っている。
たった一瞬の間だけだけれど、その人の魂はこの形代たる身体に還ってきた。
此処に――星海の畔に辿り着き、渡し守に導かれ、過去を改変し……生涯を終えた。
星海の畔から望む過去へと赴き、その結末として亡くなった存在は私へと還るのだから。

私は、もうひとりの星海の畔の渡し守。過去と対たる未来を司る金の舟の渡し守。
今の若さを1年、それと引き換えに客人が迷う選択の片方が齎す未来へと導く存在。
眺め見た未来が望むものならそのままその選択を選べばいい。
望まぬものならば、その選択に背けばいい。
そして背き葬られたならば、過去を司る銀の舟の渡し守にその選択と未来は還って逝く。

ありとあらゆる人間の末路の形代、それが緋色装束を纏う私。
人間という存在から最も遠い人形、それが無の仮面を纏う彼。

……黒兎の耳の彼女は今、銀の舟の上の人。過去の渡し守に寄り添って。
その彼はと言えば、彼女の大事な人の許へと向かう道行きの反動で深い眠りの中。
星海の畔に戻った途端膝から崩れ落ちたその様に慌てふためく彼女だったが、
幾ら渡し守の舟と櫂が枷という名の力の源であろうと畔を離れる行為には負担が伴う事、
長く長く眠るように見えたとしてもこの畔ではほんの一瞬に過ぎないのだという事、
極端な話、何もせず放っておいたって人間が存在する限り必ず目を覚ますだろう事、
そういう渡し守としての存在の仕方を私が彼女に語ったところ、漸く落ち着いた様子で。

「……ねえ、黒耳さん」

勿論、彼女の名前も私は知っているのだ。
過去の渡し守も知るその名前は、彼女の大事な人が彼女に付けた名前。
けれど、全てを代償に現在を改変した彼女はその名前も知らないし、知り得ない。
彼は彼女をその名前で呼んではいるが……悲しそうな表情を時折浮かべるようで。
だから私は、敢えて使わずに。

「……貴女は未だ対価と引き換えに畔の先へは渡っていないわ。まだ、どちらも選べる」

私を見上げ、金の時計を抱いて首を傾げる彼女。

「貴女が望むのならば、私は未来を片方だけ見せてあげられるわ。……望むのならね」

彼女の表情が曇り、銀の舟の中で未だ眠る彼をちらりと見遣り……首を振る。
その仕草は、表情は、使役ゴーストである筈なのに人間の少女のそれと変わらない。
そして、その表情が雄弁に語る、彼女の胸の内に秘められた感情も。

「望まないのね。貴女は。――貴女のように全ての人間達が生きてくれればいいのに」

吐露。
金の舟と櫂に縛られ、色無き鎖に束縛され未来を求める人々を導く、業。
眠り続ける彼も銀の舟と櫂に縛られ、色無き蔓に束縛され過去を求める人々を誘う。
きっと、全ての人間が滅びぬ限り、この業が消える事も無い。
解放の刻など、来る筈が無い。

でも。それでも。
いつか、いつかきっと、と。そう願ってしまうのも、悲しい業なのだろう。

彼に寄り添う彼女は星海の畔の業の外。
此処に留まるのは彼女の意志。
安易な未来を望まず、その意志で此処にいる彼女のように、いつか、きっと――。

-.-.-.-.-.-.-.-


――さて。
都合4回目とかもう一遍本気で黄泉津に墜ちろ的讒言が飛びそうな無謀4草稿案をば。


『――もしもし、陽主先輩。堤ですが、今お電話しても大丈夫ですか?』
「ええ、大丈夫よ。……その陽主先輩だけは変わってくれないのね」
『掛葉木先輩だと月主先輩と混ざってしまうので……何か妙案ありませんか』
「別に名前でも構わないわよ。私もいちも気にしないわ」
『……例え先輩方は気にせずとも自分の方が気にし過ぎますから』

年上年下の壁は中々どうして厚いらしい。

『ええと、それは又別の機会として。――本日は運命予報士として、お話が』
「あら、何か難題でも視えたの? それともいちか誰かが又無茶に走る瞬間が、とか」
『……陽主先輩』
「……ごめんなさい、からかった心算ではなかったのだけれど」
『いえ……違うんです。……その、ええと』
「大丈夫、スプラッタ云々なら私も一応は耐性持ちよ。流石にいち程じゃないけれど」
『あの……そういう訳でも無くて……うう、どうお話すればいいのか』

宍矧典杏ではなく堤典杏だとしても、普段に比べ明らかに歯切れの悪過ぎる物言い。

『……何と、言うか、ですね。確かに無茶とか無謀とか危険とかそういう類なんですが』
「充分難題じゃないのその時点で。……もしかして誰かが命を落とす未来が視えたの?」
『いえ、そういう最悪の事象は、まだ、なんですけれど』
「……電話じゃなくて直接聞きに行ってもいいわよ。今が無理なら明日でもいいし」

十数分後。
双弟に無理を通して開けさせた彷徨菓房の中、典杏と双子で卓を囲む。
そして、運命予報士堤典杏が語った予報というのは――。


感知したのは――2体の地縛霊が構成する、奇妙な特殊空間。
本来ならば2つそれぞれで存在する筈の空間が、癒着しねじ曲がり無理矢理ひとつに。
そしてほぼ同時に主達を倒さねば、主を先に失った側の能力者達は重傷を免れない。
まあそれだけなら、一寸面倒な二面作戦くらいの認識で済んだ筈……だった。

一寸面倒、どころか。
現実は非情にも――面倒にも程が無いか、だった。

片方の特殊空間は浪漫に溢れた世界。
普段ならば選択する筈の無い異能こそが、博打紛いの異能こそが力を発揮する世界。
他人様への迷惑など知った事かの勢いで戦う者こそ、此処では真の英雄。
空間を支配する主は――そんな英雄との戦いを欲して、待っている。

他方の特殊空間は死線が蔓延る世界。
一瞬の油断が、判断の誤りが自分だけでなく仲間達をも陥れる無常と非情の世界。
死と隣り合わせの戦いを制しどんな死地からでも舞い戻る者こそ、真の王者。
空間を支配する主は――そんな王者との戦いを欲して、待っている。

そして……最大の面倒事を典杏は告げる。

選べないのだ、と。
自分がどちらの空間に放り込まれるのかを選ぶ事は出来ない、と。


「運命予報として、明日の朝礼時間に放送を流します」

――全ては、放送に導かれた方々に託します。先輩方がどうするのかもお任せします。

そう、典杏は告げた。


※実際はどちらを選択するかは参加者自身の選択に御任せという形になるかと。メタな話。
※プレイングで希望選択した上で、「ちょ、自分こっちかよ!」とRPして戴ければ。
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