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以下の状況が起きる(可能性がある)為、地雷だと思ったら回れ右を推奨。
・舞台は今年(2009年)と7年前(2002年)、共に某下越地方(いちるの故郷)
・いちるの一人称が9割方『俺』
・いちるが罵詈雑言吐いたり冷淡な言動だったり黒さが見えたり
・時代考証や気候等の把握が完璧じゃないので何処かおかしくなったりするかも
・とある登場人物の言動が完全アンオフィになるかもしれないとか
・第三者視点といちるの視点が物の見事に混在する
・中途半端な所でナンバリング(章)が変わる
……等々。
尚、今年か7年前かは西暦表記でナンバリングの頭に挿す予定。
基本的にナンバリング内は同じ時間軸で纏め……られればいいなぁ。
――完結目標は今月中、とか8割方無理くさい大風呂敷広げつつ。
――2009.02.XX
下越地方某市。
市の北部に位置する事から北寺とも、本堂傍に坐す古木から寒梅寺とも称される寺がある。
寺で如月の末に執り行われる寒梅講は毎年多くの客人を集める、近隣でも有名な風物詩。
今年の寒梅講は諸事情により例年に比べ幾らか遅い日取りとなったが、
客人等をもてなす準備に追われる関係者や檀家で境内は早朝から賑わいを見せている。
心配されていた天気も、晴天が見込めるとの予報がどうやら当たりそうだった。
黒地に白流水という洒落たキャスケットの人影が門前に現れたのは太陽も天を目指す頃。
仏花を手に携え、境内の墓地へ繋がる門を静かに潜り抜ける。
それは一見、日取りが寒梅講と重なった墓参り客と思しき、何の変哲も無い年若い人影。
……境内へ一歩踏み出した瞬間、辺りを包む静寂に黒い瞳が仄暗く翳った事を除けば。
人影は迷う事無く、墓の並ぶ境内を抜けていく。
二つ目の区画を左に曲がり、少し奥へ進んで鐘楼の傍を右へ回り込む。
その角から三番目が、目指す処。
去年までは冷たい雨の中、誰もいない境内でレインパーカーをお供にしての来訪だったが、
天気予報が頑張ったらしい今年は陽の射す中、日陰の残り雪を避けるだけで良かった。
毎年同じこの日に此処へ至る、たった一人の墓参り。
……たった一人の筈だった。
鐘楼を回って右の区画の角から三番目に、数珠を握り締めて首を垂れる先客の姿。
磨かれた墓石、供えられた花、ゆらり立ち昇る線香の煙。
去年までからすればあり得ない光景を……人影は一呼吸の間に受け入れ、歩を進めた。
一歩毎に響く砂利音に気付き、先客が顔を上げる。
「……掛葉木、いちる……君?」
驚きを隠せない先客に驚いたのは人影も同じか……サクライセンセイ、と言葉が零れる。
キャスケットに隠れた黒い瞳に仄暗さを残したまま。
「はい、掛葉木です。……七年ぶりですね、櫻井先生」
……儚さが滲む笑みと共に先客へ頭を下げた時には、瞳の翳りは消えていた。
又、以下に関しても詳細あり。
・謎のシーツお化け
・【綴込待ログ】
・題字前の◆と◇と@
【綴込待ログ:無謀4→各種SS。】
※出現率レアモン並Messe-Adress
【swallowedge∬live.jp】
(∬は@に変更のこと)
※週1確認するか否のTwitter
【https://twitter.com/n_suou】
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